Super Robot Wars/Z/Story/Stage 04S

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Story: Setsuko Route Scenario 4

第4話:異星人来襲 Scenario 4 - Alien Invasion

Scenario 4 setting: Japan, Fujisawa district

日本藤沢地区

勝平「待てよ、ブスペア!そんなに急ぐと、すっころぶぜ!」

ミチ「勝平ったら、勝平についてきたくせにうるさいんだから」

アキ「それに何よ!そのブスペアっていうのは!?」

勝平「決まってるじゃねえか!アキとミチ、ブスが二人でブスペアだ!」

アキ「もう!あたし達をからかいに来たんなら、家に帰りなさいよ!」

勝平「そう言うなって!」

勝平「女二人で電車に乗って買い物に行くなんて、危なっかしいからな。俺達はボディガード役なんだぜ」

勝平「な、千代錦?」

千代錦「ワン!」

ミチ「ありがとう、勝平。千代錦も電車の中で窮屈な思いさせてごめんね」

アキ「もう!甘いわよ、ミチ!勝平は家の手伝いが嫌で抜け出してきただけなんだから!」

勝平「あら?バレてた?」

アキ「帰ったら、勝平さんのおばさんに言いつけてやるんだから!」

勝平「それだけは勘弁してくれ!!うちの母ちゃん、怒ると怖いの知ってんだろ?」

ミチ「勝平、おばさんには頭上がんないものね」

勝平「へへ…うちの母ちゃんが怒ると、コーディネイターも裸足で逃げ出すぜ」

アキ「そういう言い方、やめなさいよ。コーディネイターの人を差別しちゃ駄目だって学校で教わったじゃない」

ミチ「そうよ、勝平。プラントとの戦争は2年前に終わったんだから」

勝平「第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦だろ?あの戦い、凄かったんだってな!」

「第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦」

前大戦の最後局面において、ザフトの宇宙要塞であるヤキン・ドゥーエ宙域で行われた攻防戦を指す。ムウ・ラ・フラガ、ムルタ・アズラエル、パトリック・ザラなど、両陣営共に多くの将兵が戦死または行方不明となった。 この戦闘ではザフトの最後兵器である超大型ガンマ線レーザー砲『ジェネシス』が2度発射され、地球連合軍は宇宙艦隊40%以上と月面のプトレマイオス基地を失っている。 なお第1次攻防戦は、開戦直後にプラント本国を攻撃しようとする地球連合軍とザフトとの間で行われた戦闘を指す。この戦闘を契機に、まだ資源衛星に過ぎなかったヤキン・ドゥーエは宇宙要塞へと改造されることとなる。

勝平「連合軍もザフトもすげえモビルスーツを出撃させたって聞くぜ。いや~、生で見たかったな~!」

ミチ「…勝平は戦争が好きなの?」

勝平「男は戦いがすきなんだよ!」

アキ「じゃあ、またプラントと戦争になったら?」

勝平「ふりかかる火の粉は払うしかねえよ!向こうがやる気なら戦うさ!」

ミチ「あたしは嫌だな…戦争は…」

勝平「だって、仕方ねえだろ?黙ってやられるわけにはいかねえんだからよ」

勝平「相手がザフトだろうと怪獣だろうと宇宙人だろうと、襲ってくるんなら、相手になってやるぜ!」

アキ「はいはい。戦争ごっこなら香月君達とやってね」

勝平「何言ってやがる!香月とは『ごっこ』なんかじゃねえ!本当に戦争みたいなもんだ!」

勝平「あんニャロー、今度会ったら、絶対に決着つけてやるぜ!」

アキ「ふふ…やっぱり勝平にはガキ大将同士のケンカの方が似合うわよ」

ミチ「そうね。あたしもそう思う!」

勝平「うるせえよ、ブスペア!さあ、とっとと買い物しちまわないと日が暮れちまうぜ!」

千代錦「ワン!ワン!」

勝平「どうした、千代錦?猫でもいたのか?」

勝平「ぐ…何だ、これ!?耳鳴りかよ!」

アキ「か、勝平!空を見て!!」

勝平「な、何だ、ありゃ!?空がねじれてるぞ!!」


Title: Scenario 4: Alien Invasion

甲児「どうなってんだ、こりゃ!?」

ひかる「私達、月で連邦軍と一緒にベガ星連合軍と戦っていたはずなのに…」

マリア「それがどうしてあたし達だけ地球にいるのよ!?」

デューク「あの時、月で遭遇した異常な空間のねじれが原因なのか…?」

ベガ大王「どういう事だ、ガンダル!?なぜ、我々が地球にいるのだ!」

ガンダル「わ、私にも状況はわかりません!」

ベガ大王「だが、デュークフリードがいる以上、やるべき事は一つ!」

デューク「ベガ大王!」

ベガ大王「デュークフリード!貴様を倒し、月のスカルムーン基地に戻れば、再起は可能だ!」

デューク「そうはさせるか!」

デューク「この美しい青い星をお前達のような悪魔の好きにさせはしない!」

甲児「デュークフリードの言う通りだ!ベガ大王!ここで決着をつけてやるぜ!」

ベガ大王「ガンダル!ミディフォー部隊を率いて奴らを蹴散らすのだ!」

ガンダル「はっ!このガンダル司令、命に代えてもベガ大王様を守りします!」

デューク「甲児君、マリア、ひかるさん!全員の力を一つに合わせるんだ!」

マリア「わかったわ、兄さん!」

ひかる「デュークフリード!私も力の限りに戦います!」

甲児「行くぜ!地球を賭けての最後の勝負だ!!」


Event: Turn 1 enemy phase:

勝平「すげえ!大迫力だぜ!見ろよ、アキ、ミチ!」

アキ「何やってんのよ、勝平!逃げるわよ!」

勝平「馬鹿言ってんじゃねえ!せっかくのUFOちゃんとのご対面じゃねえかよ!」

ミチ「UFO!?あれ…連合軍かザフトのロボットじゃないの!?」

勝平「何言ってんだよ!ハマキ型に円盤型だぜ!UFOに決まってるじゃねえかよ!」

ミチ「だ、確かにモビルスーツかとは違うみたいだけど…」

勝平「あっちの角ロボットは街を守って戦ってるみたいだな」

アキ「じゃあ、あの人達はいい宇宙人なの!?」

ミチ「いい宇宙人と悪い宇宙人が戦ってるのかしら…?」

勝平「頑張れよ、正義の宇宙人!悪い宇宙人をやっつけちまえ!」


Event: Turn 2 Player Phase

勝平「頑張れー!負けるなよーっ!!」

甲児「何やってんだ、あのガキ!ベガの奴らが来てるのに、のん気に見物かよ!」

マリア「連邦軍も何やってるのよ!?あたし達だけに戦わせて、救援に来ないつもりなの!?」

ひかる「…おかしいわ…」

デューク「どうした、ひかるさん?」

ひかる「さっきから宇宙科学研究所に何度も通信を送っているのに…応答がないの」

「宇宙科学研究所」

宇宙とUFOに関するあるゆる事柄を研究する機関。所長は、宇宙科学に精通する宇門源蔵博士。 ベガ星連合軍による地球侵攻が始まると、グレンダイザーおよびスペイザーの基地となり、宇宙の巨悪へと立向かった。

デューク「何…!?」

マリア「まさか、研究所…恐竜帝国にやらちゃったの…!?」

「恐竜帝国」

ハ虫類が進化したハ虫人類が支配する地底国家。大魔神ユラーをあがめる帝王ゴールに率いられ、地上世界を手に入れるべく侵攻を開始した。 ハ虫人類はかつて地上の支配者だったが、突如宇宙から降り注いだゲッター線に耐えられず、地底のマグマ層まで追いやられた過去を持つ。そのため、ゲッター線をエネルギー源とするゲッターロボの打倒に血道を上げていた。 最後作戦において、最強のメカザウルスである無敵戦艦ダイを繰り出すが、爆薬を満載して巴武蔵が乗り込んだコマンドマシンの特攻を受けてダイが暴走。そのあおりを受けてゴールも死に、恐竜帝国は壊滅したのだった。

甲児「何言ってんだ!地上の恐竜帝国は、リョウ達と鉄也さんが相手をしているんだ!」

デューク「だが、通信がつながらないのは、何らかのトラブルがあったとしか思えない…」

ひかる「デュークフリード!新たな機体がこちらに接近してくるわ!」

セツコ「チーフ、あれは…!」

デンゼル「間違いない!あれはグレンダイザーとその随伴機だ!」

トビー「よっしゃ!地獄に宇宙の王者だぜ!」

セツコ「自分達は先程の現象で元の世界に戻ったのでしょうか?」

デンゼル「残念ながら、そうではないようだ。各自、地形データを確認しろ」

トビー「え~と…周辺のデータ参照の結果、ここは日本地区のフジサワ…。合致率82.3%…」

トビー「何だよ!この中途半端な数値はよ!」

セツコ「そんな…!では、ここは我々の知るフジサワとは別の場所…!?」

デンゼル「おそらくはな…」

デューク「連邦軍の機体へ!こちらは宇宙科学研究所所属のグレンダイザーです!」

デューク「救援に感謝する!」

トビー「少なくとも、向こうは俺達の知ってるグレンダイザーのようだな」

デンゼル「彼らも俺達と同じく、跳ばされてきた口か」

甲児「おい、軍人さんよ!来てくれたのはありがてえが、あんたら、やる気あんのかよ!」

甲児「目の前には敵の親玉のベガ大王がいるんだ!怖気づいてる暇はねえぞ!」

デンゼル「フン…確かにあの火の玉ボーイの言う通りだ。行くぞ、中尉、少尉!」

セツコ「では…?」

デンゼル「ここがどこであろうとベガ星連合軍は地球を襲う侵略者だ!」

デンゼル「そして、どんな状況だろうと市民を守るのが軍人の務めだ!」

トビー「了解!どうやら、今度の相手は変な遠慮もなく戦えそうだぜ!」

デンゼル「聞こえるか、グレンダイザー!」

デンゼル「こちらのコールネームはグローリー・スター。自分はデンゼル・ハマー大尉だ!」

デンゼル「僚機はトビー・ワトソン中尉と、セツコ・オハラ少尉だ。よろしく頼む!」

デューク「あなた達の協力に感謝します!共に血からを合わせて、ベガ大王を倒しましょう!」


Kouji enters battle with King Vega:

甲児「覚悟しな、ベガ大王!お前の今までやってきた事を地獄で反省しやがれ!」

ベガ大王「ぬうう…宇宙の支配者であるこのワシに生意気な口を!」

甲児「黙れ!宇宙は誰のものでもねえ!そこに住んでる全ての人のものだ!」

甲児「お前みたいな悪党に地球も宇宙も渡してなるものか!」


Kouji enters battle with Gandal:

ガンダル「兜甲児よ!散々、煮え湯を飲まされてきた貴様ともここで決着をつけてやる!」

甲児「うるせえ、ガンダル!お前こそ、今日まで地球を散々攻撃してくれたな!」

甲児「その顔の中にいるレディガンダルごと叩き落としてやるぜ!」

ガンダル「ぬうう!ガンダル、早く奴を始末するのだ!!」


Duke enters battle with King Vega:

デューク「覚悟しろ、ベガ大王!今日はこの時がベガ星連合軍の最後だ!」

ベガ大王「黙れ、デュークフリード!貴様のおかげで我が娘ルビーナがあのような目に…!」

デューク「ルビーナは平和を願っていた…!だが、お前はその想いを踏みにじった!」

デューク「僕はルビーナを救えなかった自分を許せない…!そして、ベガ大王…お前の存在も!」

デューク「この地球を守り、宇宙に平和をよみがえらせるためにも!ベガ大王!ここで決着をつけるぞ!」


Duke enters battle with Gandal:

ガンダル「デュークフリード!貴様さえ倒せば、地球人は戦力の中核を失い、その勢いは止まる!」

デューク「そうはいかない!この命、宇宙に平和がよみがえる日まで渡すわけにはいかない!」

ガンダル「ガンダル!憎きデュークフリードを倒すのだ!」

ガンダル「わかっておる、レディガンダル!ここは俺に任せておけ!!」


Hikaru enters battle with King Vega:

ベガ大王「小娘め!この宇宙の支配者であるベガ大王に勝てると思っているのか!」

ひかる「一人の力は少なくても私には共に戦う仲間がいるわ!」

ひかる「デュークフリード!私も愛する地球のために戦います!」


Maria enters battle with King Vega:

ベガ大王「デュークフリードの妹か!兄より先に貴様を血祭りにあげてくれる!」

マリア「兄さんもあたしもお前達なんかに負けはしないわ!」

マリア「あたし達の故郷フリード星と第二の故郷の地球、そして宇宙全てのため…絶対にお前を倒してみせる!」


The Glory Star enters battle with King Vega:

デンゼル「こいつが噂に聞くベガ星連合軍の旗艦か!」

トビー「月の裏側を根城にしたベガの奴らには好き放題やられてきたんだ…!ここで一機に借りを返すぜ!」

セツコ「敵艦は堅牢な装甲と大火力を持っています。付け入る隙が見つかりません…!」

デンゼル「少尉、覚えておけ!どんな巨大な艦でもブリッジを潰せば、勝負はつく!」

セツコ「はい!狙いを一点に集中させます!」

デンゼル「ここがとこであろうとこいつらは俺達の敵だ!抜かるなよ!」


Gandal defeated:

ガンダル「ぐわっ!だ、脱出だ!!」

Gandal is shot down.


Event: King Vega reduced below 10000 HP:

ベガ大王「いかん!このままではいずれやられる!」

デューク「覚悟しろ、ベガ大王!滅ばされた星々の…そして、フリード星の人々に代わり、お前を討つ!」

ベガ大王「ま、待て、デュークフリード!ここでキング・オブ・ベガを落とすと後悔する事になるぞ!」

マリア「兄さん!上空から何か来るわ!」

デューク「何っ!?」

ひかる「この反応…!これまでに確認されていないものよ!」

甲児「何だ、あいつらは!?円盤獣やベガ獣じゃないぜ!」

ひかる「恐竜帝国のメカとも違うみたいよ!」

デューク「新たな異星人なのか…!?」

ベガ大王「ぬう…あやつら、何者だ…!?銀河の星々を支配下に置くこのワシが知らぬ勢力だと言うのか!」

ガンダル「チャンスです、ベガ大王!奴らが謎のロボットに気を取られている内に離脱を!」

ベガ大王「う、うむ!覚えておれよ、デュークフリード!この借りは必ず返すぞ!」

甲児「こんな時にも捨て台詞を忘れないとは、ある意味大した奴だぜ!」

マリア「甲児!そんな事言ってる場合じゃないわよ!」

デューク「デンゼル大尉!軍の方には、あのロボットについて情報はないのですか!?」

デンゼル「正真正銘のアンノウンだ。だが、どう見ても地球製の機体とは思えんな」

セツコ「では、異星人でしょうか…?」

トビー「おいおい!異世界の異星人だなんてレア過ぎるぜ!」

ひかる「異世界…!?」

デンゼル「いや、こちらの話だ。まずは奴らの動きを」

セツコ「チーフ!アンノウンが行動を開始しました!」

ミチ「きゃあぁぁっ!!」

アキ「か、勝平!逃げようよ!!」

勝平「おう!行くぞ、千代錦!!」

甲児「くそっ!こっちが様子を見ている間に!」

マリア「あいつら!何者が知らないけど、街を攻撃なら許さないよ!」

デンゼル「二人共、行くぞ!速やかにアンノウンを撃破し、市民の安全を確保する!」

セツコ「新たな異星人…新たな地球の敵…」

トビー「やれやれ…サプライズの連続で、もう驚く機も起きねえぜ…!」


Kouji enters battle with the Mecha Boosts:

甲児「どこのといつだか知らねえが、地球を狙うってんなら、この兜甲児様が相手になってやるぜ!」


Duke enters battle with the Mecha Boosts:

デューク「ベガ星連合軍のメカとは違う…!新たな侵略者なのか…!?」


Hikaru enters battle with the Mecha Boosts:

ひかる「戦闘力は高くなさそうだわ。もしかして、偵察用なのかしら?」


Maria enters battle with the Mecha Boosts:

マリア「もう!せっかくベガ大王と決着をつけるチャンスだったのに!絶対に許さないんだから!」


The Glory Star enters battle with the Mecha Boosts:

デンゼル「少尉!データの記録を忘れるなよ!こいつらは新たな敵になるかも知れん!」

セツコ「了解です!」

トビー「図体はデカイが、動きは鈍い!この程度の奴らに俺達の可愛い子ちゃんがやられてなるかよ!」


Event: All enemies defeated:

デンゼル「何とか片付いたか」

セツコ「しかし、チーフ…。何機のアンノウンは、戦闘に消極的だったようですが…」

デンゼル「つまり、少尉と同じ任務だったのだろう」

セツコ「記録係…という事ですか」

甲児「じゃあ、こいつらは偵察部隊だったって言うのか?」

デューク「後続もない以上、そう判断するのが妥当だろう」

マリア「ベガ星連合軍の一員でもないみたいだし、いったい何者なの…?」

甲児「やっと連邦軍が来たぜ。見たことないモビルスーツだけど、新型か…?」

連合軍兵「う、動くな、異星人!」

マリア「え…?」

連合軍兵「こちらの言葉が理解出来るなら、速やかに武装を解除して投降しろ!」

甲児「ちょっと待ってくれと、あんたら!日本にいる部隊なのに、俺達の事を知らないのかよ!?」

連合軍兵「しゃ、しゃべった!?」

甲児「地球人なんだから、公用語をしゃべるのは当然だろうが!」

連合軍兵「では、その機体はコーディネイターの新型か!」

ひかる「コーディネイター…?」

トビー「チーフ…どうやら、俺達、宇宙から地球に跳ばされただけらしいぜ」

デンゼル「コーディネイターとナチュラル…。どうやら、今度は後者の陣営に来てしまったようだな」

デューク「デンゼル大尉、これは…?」

デンゼル「話すと長くなる。ここは大人しく投降した方が身のためだろう」

セツコ「(月での初出撃から始まって信じられない事件の連続…)」

セツコ「(どうなるの、私…?)」


Scenario 4 setting: L4 space sector

L4宙域

デュランダル「…だいたいの事情はご理解いただけたでしょう?」

ブライト「にわかには信じ難い話ですが…」

クワトロ「遺伝子を調整した人類コーディネイターと、その処置を受けないナチュラルの確執…」

クワトロ「確かに我々の知らない話であり、それが事実であるとしたら、あなたの推測も信じざるを得ないでしょう」

クワトロ「我々が異世界に跳ばされてきたという事を…」

デュランダル「疑いを持たれるのは当然です。私があなた方の立場であったら、同様の態度をとあるでしょう」

デュランダル「ですが、同時にあなた方の話も私には驚くべきものでした」

デュランダル「特に異星人の存在と、それとの戦争については、驚きと同時に恐怖を感じました」

ブライト「私達の世界とあなた方の世界…。どうやら、その存在を認めるしかないようです」

デュランダル「あのデンゼル・ハマー大尉らもあなた方の世界から来たのですね」

ブライト「…我々が所属する組織エゥーゴは統一政体である地球連邦のあり方に異を唱える者であり…」

ブライト「彼らは、その地球連邦の軍に所属しています」

デュランダル「では、本来ならば、彼らとは敵対していると?」

クワトロ「確かに表面上ではそうなりますが、我々が打倒すべき存在は、連邦全体ではなく、ティターンズという一組織なのです」

デュランダル「ティターンズ?」

クワトロ「あなた方がブラックと呼称した部隊です」

デュランダル「あの問答無用の一団ですか…」

クワトロ「あれこそが、彼らの独善と攻撃性を象徴していると言えます」

ブライト「彼らはその独善により、地球連邦を内部から掌握しようとしています」

ブライト「それを危険視する者達によって我々エゥーゴが結成されたのです」

デュランダル「異星人との戦いに加えて、地球人同士も戦っているとは…」

ブライト「…お恥ずかしい限りです」

デュランダル「イデオロギーによる闘争は人間として当然の営みです」

デュランダル「互いの種を憎み合う事に比べれば、文化敵であると言えましょう」

クワトロ「(ナチュラルとコーディネイター…。祖を同じくしながら、決定的な能力の違いを持つ二つの種…)」

クワトロ「(ニュータイプの存在を恐れる連邦政府とまるで同じだな…)」

クワトロ「(しかし、このギルバート・デュランダルなる男…)」

デュランダル「………」

クワトロ「(プラント評議会議長という肩書き…これまでの話を聞けば、世界を二分する陣営の片側のトップと言えるが…)」

「プラント評議会議長」

プラントの最高意思決定機関であるプラント最高評議会の最高責任者。ユニウス条約締結後は、ギルバート・デュランダルが就任している。 かつてパトリック・ザラが国防委員長と兼任し、彼の憎しみと狂気によって戦争が泥沼化していったことへの反省から、今日では両ポストを兼任することは禁じられている。

クワトロ「(このフランクさ…信頼出来るのか…?)」

デュランダル「何か、クワトロ大佐?」

クワトロ「…私は大尉です、議長」

デュランダル「これは失礼…」

レイ「失礼します。ミネルバから通信が入りました」

レイ「………」

レイ「…わかりました。議長にお伝えします」

デュランダル「何かあったのか、レイ?」

レイ「はい。デンゼル大尉達を含むアンノウンが、地球の極東で連合軍に捕獲されたそうです」

ブライト「彼らは、あのねじれで地球へ跳ばされていたのか…!」

クワトロ「連合軍…。つまり、あなた方の言うナチュラルの陣営というわけですね」

デュランダル「………」

デュランダル「ブライト艦長、よろしければ、我々プラントがあなた方を保護したいのですが」

ブライト「それは…」

デュランダル「無論、あなた方の戦力をザフトに取り込むためではありません」

デュランダル「だが、あなた方を始めとする来訪者をこのまま放置しておけば、我々の世界のバランスを崩す原因にもなりかねません」

ブライト「………」

クワトロ「艦長、補給その他の問題もあるし、それに、何より我々は正確な情報が必要だ。ここは申し出を受けさせてもらうべきだろう」

ブライト「確かにな。では、デュランダル議長…お言葉に甘えさせてもらいます」

デュランダル「こちらこそ賢明な判断に感謝します。あのブラック…ティターンズの艦についても我々の方で捜索隊を動かしましょう」

ブライト「敵対しているとはいえ、彼らも我々の同胞である事は事実です」

ブライト「こういった状況下である以上、彼らとも一時休戦を結ぶつもりです」

デュランダル「了解しました。その旨は各隊にも伝えましょう」

デュランダル「我々は現在、特殊な任務に就いています。作戦に協力する必要はありませんが、当面は行動を共にしていただきます」

デュランダル「事態が落ち着いた後にはあなた方に可能な限りの協力を約束します」

ブライト「わかりました。議長のお心遣いに感謝致します」

クワトロ「(異世界か…。まるで違和感を感じないのは、この世界でも人の性は変わらない故か…)」

クワトロ「(ならば、ここでも我々は戦いから逃れる事は出来んだろうな…)」


Scenario 4 setting: Japan Suruga Bay coast

日本 駿河湾沿岸

~駿河湾 漁港~

花江「勝平!!」

勝平「か、母ちゃん…」

花江「お前…よく無事だったね!母ちゃん、ニュースを見てたけど、心配で心配で…」

花江「父ちゃんが漁に出ている間にもしお前に何かあったらと思うと…」

勝平「大げさなんだよ、母ちゃん!俺も千代錦もピンピンしてるぜ!」

勝平「バカ!何言ってんの!助かったのは運がよかっただけに決まってるだろ!」

一太郎「お母さんの言う通りだ、勝平。あの謎のロボット同士の戦闘ぞ、かなりの被害が出ているんだぞ」

勝平「わかったよ、イチ兄ちゃん。心配かけて悪かったよ」

ミチ「………」

アキ「………」

花江「アキちゃん、ミチちゃん、ごめんよ。勝平が付き合わせたおかげで怖い目に遭わせちまったみたいで」

アキ「ううん、おばさん。勝平はあたし達を守ってくれました」

ミチ「でも…でも…」

花江「さあ、二人共…。おばさんが家まで送っていくから」

ミチ「ありがとう、おばさん…」

アキ「じゃあ、勝平、千代錦…またね…」

勝平「あ、ああ…」

勝平「何でい、あいつらよ!せっかく助かったんだから、もっと喜びゃいいのによ!」

一太郎「仕方がない。2年前のプラントとの戦争でも日本は直接的戦火は免れていたからな…」

一太郎「目の前で戦いが起きればショックなのは当然の事だ」

勝平「そういうもんかよ…」

一太郎「おい!どこに行くんだ、勝平!」

勝平「気分がムシャクシャするから香月の奴といっちょ派手にやってくるぜ!」

一太郎「待て、勝平!おじいさんにお前を連れてこいって言われてるんだ」

勝平「お説教なら勘弁だぜ!イチ兄ちゃんの方から適当に誤魔化しといてくれよな!」

一太郎「行っちまったか…。我が弟ながら、落ち着かない奴だ…」

一太郎「しかし、おじいさん…随分と深刻な顔してたけど、何の用なんだろう…?」


Scenario 4 setting: Space

宇宙

???「ドミラの持ち帰ったデータによれば…あの星の兵器は、一部を除いて大した戦闘力は持たないようです」

???「ホッホッホ。では、またいつものように楽しませてもらおう」

???「では?」

???「あの青い星が炎に包まれたら、さらに美しくなるだろう。バンドックを発進させろ」

???「ギョイ、ブッチャー!」

???「さあ、楽しい楽しいパーティーの始まりだ。ムホホホホホホ!」

???「ムホホホホホホホホホホホホ!ホーッホッホッホッホ!」

(Scenario 4 end)


Scenario 4 save data summary:

転移した世界で決着をつけるべく戦うベガ星連合軍とグレンダイザー。その戦いの最中、新たな侵略者が地球に現れるのであった。