Super Robot Wars/Z/Story/Stage 03S

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Story: Setsuko Route Scenario 3

第3話:二つの世界 Scenario 3 - Two Worlds

ザフト兵「あいつら連合の部隊か!?」

ザフト兵「だ、駄目です、隊長!これ以上はもちません…!」

ネオ「悪いね…。こっちも仕事なんでな」

イアン「大佐、防衛部隊は完全に沈黙しました。後はスティング達を回収するだけです」

ネオ「了解だ。…さて、上手くやってくれるかな…」

イアン「そのために投入されたエクステンデッドです」

ネオ「戦うためだけの存在…か…」

所属不明兵「ネオ・ロアノーク大佐。アーモリーワンから機影!数は3つです!」

ネオ「来たか」

スティング「こちらスティング、予定通り、新型3機を入手した。これより帰還する」

ネオ「任務成功を確認。ご苦労だったな」

ステラ「ネオ!」

ネオ「よくやったな、ステラ。いい子だ」

アウル「喜ぶのは早いんじゃないの?お邪魔虫が引っ付いてきてるぜ」

イアン「あれがザフトの新鋭艦ですか」

ネオ「なるほど、いい艦のようだ。だからこそ、楽しみは後にしよう」

ネオ「後退だ、艦長!向こうの体勢が整う前にこの宙域を離脱するぞ!」

イアン「了解!各機は迅速に帰還せよ!」

メイリン「グラディス艦長!敵艦、後退していきます!」

タリア「ミネルバとの戦闘より、機体の奪取を優先するようね」

メイリン「連合の部隊でしょうか…?」

タリア「現時点では判断は出来ないわ。海賊の類かも知れない…」

デュランダル「どうする、艦長?」

タリア「本艦はこのまま敵艦を追撃します。議長は早く下船を」

ヂュランダル「…タリア、とても残って報告を待っていられる状況ではないよ」

タリア「しかし…!」

デュランダル「私には権限もあれば、議長もある」

タリア「………」

デュランダル「私も行く。許可してくれ」

タリア「…わかりました」

タリア「各員へ。これより本艦は敵艦を追う。以降、対象をボギーワンする!」

タリア「コンディション・レッドを発令!各員は配置へ!」

メイリン「了解です!」

デュランダル「艦長、投降した3機のアンノウンのパイロットはどうしている?」

タリア「そちらの尋問はアーサー・トライン副長に任せてあります」

デュランダル「そうか…」


Scenario 3 setting: L4 sector

L4宙域

~ミネルバ内~

ヨウラン「ヴィーノ!アンノウンのチェックは後回しだ!パイロットの拘束は済んでいる!」

ヴィーノ「あ、ああ…。わかってるけどよ…」

ヨウラン「どうした?何か気になる事であるのか?」

ヴィーノ「あの3機…モビルスーツじゃないみたいだぜ」

ヨウラン「冗談言ってる場合かよ。モビルスーツ以外の人型兵器が実用化されたなんて話は聞いた事ないぞ」

ヴィーノ「連合の物だとしても、ダガー系の面影もない。それ以前に使われている技術系統がはっきりしない」

ヴィーノ「あいつら…もしかして、エイリアンじゃないのか?」

ヨウラン「与太話なら後にしろ。コンディション・レッドが発令されたんだぞ」

ヴィーノ「わかってるって!…で、お前はどこ行くんだよ、ヨウラン?」

ヨウラン「アンノウンと一緒に回収したザクの所だ。…あれに乗っていたのはザフトの人間じゃないらしいぞ」

ヴィーノ「マジかよ!?」

ヨウラン「ルナマリアが張っ付いてる。どさくさ紛れのテロリストかも知れないからな」


ルナマリア「…みんな、下がって。コックピットが開くわ」

カガリ「………」

アレックス「………」

ルナマリア「何だ、お前達は…。やはり、軍の者ではないな…!?なぜ、その機体に乗っている!?」

アレックス「銃を下ろせ。こちらはオーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハ氏だ」

カガリ「………」

アレックス「俺は随員のアレックス・ディノ。議長との会見中に騒ぎに巻き込まれ、避難もままならないまま、この機体を借りた」

ルナマリア「オーブの?アスハ?」

アレックス「アスハ?代表はケガもされている。デュランダル議長もこちらに入られたのだろう?お目にかかりたい」

ルナマリア「は、はい…」


~ミネルバ 艦内~

アーサー「…では、貴官らは地球連合軍とは無関係だと?」

デンゼル「それについては、既に述べた通りだ。我々は地球連邦月明駐留軍の所属だ」

アーサー「だから、その『地球連邦』という組織は何だ?そのような政体が誕生したなどという話は聞いていない」

トビー「おいおい、あんた!地球圏に住んでいて、連邦を知らないのか!?」

トビー「それに、あの砂時計みたいなコロニーは何だよ?あんなの、見た事も聞いた事もないぜ!」

アーサー「プラントを知らないだと…?」

デンゼル「プラント…それが、あのコロニーの名前か」

アーサー「…貴官らは…『ナチュラル』か?」

トビー「天然だと?あんな、俺達を馬鹿にしてんのか!?」

セツコ「この場合、別の意味があるようですが…」

デンゼル「そちらの発言の意図が理解出来かねる。説明を要求する」

アーサー「『ナチュラル』の意味がわからない…!?では、『コーディネイター』は!?」

トビー「何だ、そりゃ?調停役か代理人か、何かか?」

アーサー「ど、どうなっている…!?ナチュラルもプラントもコーディネイターも知らないなんて…いったい何者なんだ…!?」

デンゼル「…聞きたいのは、こちらの方だ…」

タリア「アーサー、聞こえる?一度ブリッジに戻って」

アーサー「艦長!しかし…」

タリア「投降した彼らより、今は逃げるボギーワンよ。初陣のミネルバを切り盛りするには、ブリッジに一人の欠員も許されないわ」

アーサー「了解です。尋問を中断し、直ちに向かいます」

アーサー「え~おほん…。デンゼル大尉…残念ながら、この尋問は有益な情報取集が出来たとは言い難い結果だった」

デンゼル「…済まない。こちらも協力する気はあるのだが、どうにも状況を把握出来ないでいる」

アーサー「しかし、貴官らが危険な人物ではないと、わたしは判断する」

アーサー「尋問は一時中断。私が戻るまで、ここで待機を」

デンゼル「了解だ。投降した以上、騒げを起こす気はない」

アーサー「そうしてくれると助かる。何しろ、こちらも緊急事態の只中にいるのでな」

デンゼル「貴官らと艦の健闘を祈る」

トビー「頼むぜ、副長さんよ。何もわからないまま艦ごと沈められちゃ、俺達もたまらねえからな」

アーサー「安心してくれ。このミネルバはザフトの最新鋭艦だ。相手が何者だろうと、後れを取るつもりはない」

デンゼル「…相手が何者だろうと、か。敵がベガ星連合軍のような異星人でも同じような台詞が言えるかな…」

デンゼル「どうにも頼りないのは人柄か、それとも認識が甘いのか…」

トビー「ま…悪い奴じゃあなさそうだな。それだけじゃ、軍人はやれないがよ」

デンゼル「しかし、ナチュラルにコーディネイター、地球連合にザフト、ついでにプラント…。不明な点が多過ぎる」

トビー「ったく…悪い夢の中にいるか、誰かの仕掛けたドッキリの中にいるみたいだぜ」

セツコ「あの…」

デンゼル「どうした、少尉?考えがあるなら、言ってみろ」

セツコ「い、いえ…撤回します…。あまりにも荒唐無稽で…」

デンゼル「セツコ・オハラ少尉!気をつけ!」

セツコ「サ、サー!イエッサー!」

デンゼル「我々は誇り高き月面駐留軍戦技研究班…通称、グローリー・スターだ」

デンゼル「我々は任務遂行のために、あらゆる可能性を検討する必要がある。少尉、貴様の所見を述べよ」

セツコ「は、はい!」

デンゼル「…そう固くなるな。正直言って、俺も置かれた状況は全くわからん。だから、何でもいい…ヒントが欲しいんだ」

セツコ「は、はい…!…では僭越ながら、自分の所見を述べさせていただきます」

セツコ「…自分達は…地球とは別の世界…異世界に跳ばされたと…思います…」

トビー「異世界だって…!?」

セツコ「…この場合は…並行世界と言うべきかも知れませんが…」

デンゼル「ぬう…確かに、あらゆる可能性を検討とは言ったが…」

セツコ「………」


Battle setting: L4 space sector

ネオ「各機、配置についたな」

イアン「しかし、足を止めて迎撃するとは…」

ネオ「艦の速度は向こうの方が速い。いずれ追いつかれるなら、こちらに有利な場所で迎え撃つべきだな」

イアン「それはわかりますが、連中を出撃させるのは危険では…?」

スティング「………」

アウル「………」

ステラ「………」

ネオ「休養は十分に取らせた。問題はないさ」

イアン「何かある度に再調整を施さねばならないパイロットなど、ラボは本気で使えると思ってるんでしょうかね」

ネオ「それでも前の戦争の時のよりは、だいぶマシになったって話だ」

イアン「噂では常に情緒不安定で、餌で釣るしかなかったと」

ネオ「それに比べれば、こっちの言う事や仕事をちゃんと理解してやれるだけは完成している」

イアン「………」

ネオ「仕方ないさ。今はまだ何もかも試作段階みたいなもんだ」

ネオ「艦もモビルスーツもパイロットも。そして…世界もな」

イアン「ええ、わかっています」

ネオ「やがて全てが本当に始まる日が来る。我らの名の下にね」

イアン「…敵艦、来ます…!」

メイリン「ボギーワン、捕捉しました!」

アーサー「さすがミネルバ!凄いスピードですね!」

タリア「喜んでいる場合じゃないわよ。本来なら追いつくのは、もっと先のずだったのだから」

アーサー「では…!?」

タリア「敵機は既に展開している…。こちらは誘い込まれたようなものね」

タリア「シン達を出すわよ!罠だろうと、ここはやるしかないわ!」

メイリン「はい!レイ機、ルナマリア機、発進スタンバイ!」

レイ「レイ・ザ・バレル、出す」

ルナマリア「ルナマリア・ホーク、ザク、出すわよ!」

メイリン「続いて、インパルス発進スタンバイ!モジュールはブラストを選択。シルエットハンガー3号を開放します!」

シン「シン・アスカ、コア・スプレンダー、いきます!」

メイリン「チェストフライヤー、レッグフライヤー、ブラストシルエット、射出します!」

スティング「合体かよ。敵を目の前にして悠長な事だぜ」

アウル「あいつ…アーモリーワンで仕掛けてきた奴か」

スティング「どうやら、あのモビルスーツ…状況によって機体を換装させるらしいな」

アウル「面白いじゃん!ついでにあいつもいただこうぜ!」

タリア「シン、レイ、ルナマリア…ボギーワンは奪った機体をそのまま戦力にしているわ」

タリア「そして、こちらを迎え入れたという事は、何らかの罠が用意されていると思われるわ。十分に注意して」

レイ「了解です」

メイリン「シン、インパルスは、ミネルバが戦場にいれば、シルエットを換装出来るわ」

メイリン「でも、同じシルエットは、一回の出撃で一度しか使えないから気をつけてね」

シン「了解!シミュレーションで訓練は受けている!」

アーサー「彼ら…やれるんでしょうか?」

タリア「やれるかじゃなくて、やってもらうわ。伊達に赤を着ているんじゃないのだから」

アレックス「ザフト・レッドか…」

カガリ「お前…」

デュランダル「アスハ代表、非常事態ゆえにブリッジに上がってもらう事になったのをお詫びする」

カガリ「いや…私もオーブの代表としてプラントに攻撃を仕掛けてきたものをこの目で確認したい」

タリア「………」

デュランダル「艦長…君の知っての通り、代表は先の大戦で艦の指揮も執り、数多くの戦闘を経験されてきた方だ」

デュランダル「そうした視点から、この艦の戦いを見ていただこうと思ってね」

タリア「わかりました。ですが、戦闘中は不測の事態もありえます。シートから動かないようにお願いします」

カガリ「わかった。世話になるぞ、グラディス艦長」

ネオ「さて、役者は揃った…。では、始めるとしようか」

タリア「ミネルバ前進!各機、攻撃開始!!」

シン「逃がすものかよ…!絶対に俺があいつらを止めてやる!」


Event: Turn 2 Player Phase reached

シン「母艦を落とせば、一気に勝負はつく!レイ、ルナ、俺が突っ込む!!」

ルナマリア「焦り過ぎよ、シン!まずは直衛の機体を落とさなきゃ!」

シン「そんな事はわかってる!だけど…!」

レイ「落ち着け、シン。ルナマリアの言う通りだ」

シン「レイ…」

レイ「任務を遂行するためには、俺達がそれぞれの役割を果たさなくてはならない」

レイ「一人で戦っていると思うな」

シン「ああ…。ルナもすまなかったな」

ルナマリア「わかればいいわ。さあ、泥棒達に赤服の力を見せてやるわよ!」

シン「ああ…!」

ネオ「フォーメーションがとれてきた…?どうやら、鍵はあの白い機体か…」

レイ「…何だ…?誰かが俺を見ている…」


Shinn enters battle with the Extended trio:

シン「絶対に逃がすものか!お前達を落として、裏にいる奴らを引きずりだしてやる!」


Shinn enters battle with Neo:

シン「モビルアーマー相手に後れを取ってたまるか!」

ネオ「元気がいいのは結構だ。だが、まだまだ機体の性能に振り回されているだけのようだな」

シン「何っ!?」

ネオ「ついでだ!その機体もいただこうか!」


Rey enters battle with the Extended trio:

レイ「敵はおそらく連合の部隊…。それも隠密行動に特化した特殊部隊か」

レイ「想像以上に、この事件の根は深いかも知れん」


Rey enters battle with Neo:

レイ「ミネルバにはギルが乗っているんだ。絶対にやらせるものか…!」

ネオ「君は…!」

レイ「何だ…?このパイロット…俺を感じている…?」

ネオ「何なんだ、君は!?白い坊主君」


Lunamaria enters battle with the Extended trio:

ルナマリア「いくわよ、ドロボウ!アーモリーワンで戦えなかった分、ここでやれせてもらうわよ!」


Talia enters battle with the Extended trio:

アーサー「セカンドステージシリーズを奪い、そのまま戦力として運用するとは…!」

タリア「おそらくパイロットはただのナチュラルではないでしょうね」

タリア「だけど、本来あの機体はミネルバに配属されるはずだった物よ。好きにさせるわけにはいかないわ…!」

タリア「火線を前方に集中…!敵機を足止めするわよ!」


Sting defeated:

スティング「こいつら…!やってくれたなっ!!」

ネオ「無理をするな、スティング!状況を冷静に判断しろ!」

スティング「ちっ…!後退するしかないのかよ…!」


Aule defeated:

アウル「くそっ!しつこいんだよ、お前ら!」

ネオ「後退しろ、アウル!まだお前はその機体に慣れていない!」

アウル「くっ…命令なら従うよ」


Stella defeated:

ステラ「よくも…よくもっ!!」

ネオ「後退だ、ステラ。ここまでやれば十分だ」

ステラ「でも…!」

アウル「足手まといなんだよ、バ~カ!それとも、お前…死にたいのかよ!」

ステラ「!」

ステラ「死ぬ…?私…私…」

スティング「やめろ、アウル!」

ネオ「ブロックワードを聞いてしまったか…!」

ステラ「い、いや…!私…いやぁぁぁぁっ!!」

ネオ「大丈夫だ、ステラ!俺がいる!」

ステラ「ネオ…」

ネオ「大丈夫だ、ステラ。俺がいるから、心配はない」

ステラ「ネオ…ネオ…」

ネオ「何も怖がる事はない、ステラ。先にガーティ・ルーに行ってるんだ」

ステラ「うん…ネオも早く帰ってきてね」

ネオ「やはり、根っこには不安定な部分が残されているか…」

ネオ「やり切れんな…ったく…!」


Event: Ian defeated

イアン「ちっ…このガーティ・ルーに狙いを定めてきたか…!」

ネオ「艦長、敵さんは予想以上にやるようだ。例の策で行くぞ」

(See Event: Ian or Neo defeated continued)


Event: Neo defeated

ネオ「試作機のテスト部隊かと思ったが、想像以上にやるもんだ」

ネオ「艦長、一気に勝負に出る!例の策で行くぞ!」

(See Event: Ian or Neo defeated continued)


Event: Ian or Neo defeated continued

イアン「了解!各機、手はず通りにするぞ!」

メイリン「ボギーワン、小惑星に向かいます!」

アーサー「あれを盾にするつもりでしょうか?」

タリア「とにかく、向こうの好きにさせるわけにはいかないわ!ミネルバ、最大戦速!」

イアン「追ってきたな。だが、その足の速さが命取りになる」

イアン「アンカー射出!急速、方向転換!!」

タリア「岩にアンカーを打ち込んだ!?」

アレックス「これは!?」

アーサー「そ、そんな!アンカーを支点にして後方に回りこむなんて!!」

ネオ「奴がへばりついている小惑星へミサイルをぶち込め!」

ネオ「砕いた岩のシャワーをたっぷりとお見無いしてやるんだ!船体が埋まる程にな!」

イアン「ミサイル発射管、5番から8番発射!」

カガリ「うわっ!!」

タリア「くっ!敵の狙いはこれだったのね!」

アーサー「か、艦長!船体が岩に食い込んで、身動きが取れません!」

タリア「何ですって…!?」

ルナマリア「ミネルバがやられている!」

レイ「まずいぞ…!このままでは敵艦の的になるだけだ」

シン「くそっ!」

ネオ「悪いが、邪魔はさせんよ!」

メイリン「友軍機は敵部隊に阻まれ、本艦への援護に回れません!」

アーサー「そんな!このままじゃ…!」

アレックス「右舷のスラスターはいくつ生きているんです!?」

タリア「え…!?」

デュランダル「………」

タリア「6基よ。でも、そんなのでノコノコ出てっても、またいい的にされるだけだわ」

アレックス「同時に右舷の砲を一斉に撃つんです。小惑星に向けて」

タリア「え…!?」

アレックス「爆圧で一気に船体を押し出すんですよ。周りの岩も一緒に…!」

アーサー「馬鹿言うな!そんな事をしたら、ミネルバの船体だって…」

アレックス「今は状況回避が先です!このままここにいたって、ただ的になるだけだ…!」

デュランダル「タリア…」

タリア「………」

タリア「…確かにね。いいわ、やってみましょう」

アーサー「艦長!素人の言う事を聞くんですか!?」

タリア「この件は後しましょう、アーサー。右舷側の火砲を全て発射準備!」

アーサー「りょ、了解!」

イアン「そろそろとどめだ…!各砲、一斉射準備!」

タリア「総員、衝撃に備えよ!行くわよ!」

タリア「右舷スラスター全開!」

アーサー「右舷全砲塔てーっ!!」

イアン「何だと!?あの体勢から離脱しただと!」

ネオ「まったく…!楽しませてくれる!」

アーサー「やった!成功だ!」

タリア「各砲、攻撃準備!目標、ボギーワン!!」

メイリン「待ってください、艦長!各センサー類に異常が発生しています!」

タリア「先程までのダメージの影響…!?」

メイリン「ち、違うと思います!トラブルではなく、何か異常な事態を感知しているようです!」

レイ「こちらレイ、自分の機体も同様の反応を示している…!」

シン「何なんだ、これは!?」

ネオ「リー!」

イアン「わかりません!ただ、この宙域に何か異常が起きている事は確かです!」

ネオ「各機、後退だ!面倒事に巻き込まれない内にこの宙域を離脱する!」

イアン「了解!」

ネオ「…またいつの日か出会える事を楽しみにしてるよ。白い坊主君…そして、ザフトの諸君」

アーサー「ボギーワンが離脱していく…!」

タリア「こちらもダメージを受けている…。残念だけど、追撃は無理だわ。それよりも…」

メイリン「異常の発生地点、判明しました!」

シン「この耳鳴り…!アーモリーワンでも感じた!」

ブライト「何が起きた!?状況を報告しろ、トーレス!」

トーレス「わ、わかりません!本艦の現在位置も不明!」

クワトロ「ティターンズとの交戦中、空間がねじれたように見えたが…」

カミーユ「クワトロ大尉!あれを…!」

クワトロ「ガンダムとザクだと…!?」

ジェリド「ちっ…あの機体と戦艦、エゥーゴの新型か!?」

カクリコン「その可能性は高いな…!」

ジャマイカン「何をしている!各機、攻撃を開始しろ!!」

エマ「待ってください、ジャマイカン少佐!先程のセンサー類の異常と所属不明の部隊の確認を優先すべきです!」

ジャマイカン「そんなものは後でも出来る!もし、あの所属不明の部隊がエゥーゴだったらどうする!」

ジャマイカン「戦況はこちらが圧倒的に不利なのだ!先に仕掛けるぞ!」

ライラ「フン…アンノウンは全て敵って判断したわけかい」

ライラ「臆病者ってのは、時々大胆な考え方をするもんだね」

エマ「ジャマイカン少佐!」

ジャマイカン「エマ中尉!貴様は命令に背く気か!?」

エマ「それは…」

ジェリド「やるぞ、エマ中尉。少なくとも、あのホワイトベースもどきがエゥーゴなのは間違いないんだ!」

アーサー「アンノウンの一群、こちらにも仕掛けてきます!」

タリア「戦艦が2隻…。アンノウンは2種類いて、互いに敵対しているようね」

メイリン「どうします、艦長!?レイ達を求めています!」

タリア「………」

デュランダル「艦長、攻撃を受けている側を援護するんだ」

タリア「しかし…!どちらもアンノウンである以上、片方に加担することは危険です!」

デュランダル「今はこちらの安全を優先すべきだ。それには戦力を集中させた方がいい」

タリア「…わかりました。各機に通達!これより我々は自衛のために迎撃に移る!」

タリア「なお、以降は敵対するアンノウンをブラック、我々が援護するアンオウンをホワイトと呼称する!」

クワトロ「艦長、あのアンノウンは我々を援護する気らしい」

ブライト「大尉、彼らに心当たりは?」

クワトロ「いや…」

クワトロ「(まさか、アクシズの先遣隊…?だが、技術系統は私の知るものではない)」

ブライト「今は安全の確保が先だ。レコア少尉、各機への回線を開け」

レコア「了解です!」

ブライト「各機、ティターンズを迎撃しろ。だが、あのアンノウンへの警戒を怠るな。味方どと決まったわけではないからな」

カミーユ「わかりました!」

クワトロ「(さすがは元ホワイトベース艦長…賢明な判断だ)」

デュランダル「(新たな『来訪者』か…やはりな)」


Event: Next player phase after AEUG and Titans arrive

トビー「くそっ!さっきからこの艦、やけに揺れやがるぜ!」

セツコ「戦況…思わしくないんでしょうか?」

デンゼル「らしいな…」

トビー「頼むぜ、アーサーよぉ…。俺、こんなワケのわからない所で死ぬのは勘弁だからな」

デンゼル「………」

トビー「チーフ…まさか、覚悟を決めたとか言うんじゃねえだろうな?」

デンゼル「いや…先程の少尉の言葉を考えていた」

トビー「セツコの言葉ってここが並行世界ってやつか…!?」

デンゼル「ああ、そうだ。…過程はともかく、結果だけ見れば、それが一番納得のいく説明だろう」

トビー「そりゃ、そうだけどよ。いくら何でも信じろってのが無理な話だぜ」

セツコ「………」

トビー「モニターが点いた…。これ、外の様子かよ…!」

セツコ「チーフ!我々が乗っている艦とティターンズが交戦しています!」

デンゼル「そして、あの白い艦…エゥーゴか…!」

トビー「何か並行世界だよ!やっぱり、ここは俺達のいた地球じゃねえか!」

デンゼル「…待て。連中が俺達と同じ目に遭ったという可能性もある」

セツコ「彼らも、こちらの世界に跳ばれたという事でしょうか?」

デンゼル「わからん…。ここからの映像だけではだけでは判断しようがない」

セツコ「ドアのロックが解除されたようです…!」

トビー「こいつはラッキーだぜ!艦のダメージのおかげか!?」

セツコ「どうします、チーフ?」

デンゼル「ここにとどまるのは危険だ。それに外に出れば、状況がわかるかも知れん。行くぞ…!」

トビー「了解!アーサーには悪いが、こんな所でヒザかかえてお祈りしてるのは性に合わねえしな!」

デンゼル「やれるな、少尉」

セツコ「は、はい!」

デンゼル「よし…では、自由と真実へ脱走する!」

トビー「サー!イエッサー!」

???「………」


メイリン「艦長!カタパルトが強制開放されました!」

タリア「いったい、何のために!?もうミネルバに出撃出来る機体はないはずよ!」

アーサー「まさか…!?」

タリア「あれは回収したアンノウン!」

メイリン「格納庫より報告!アンノウンとそのパイロットが脱走した模様です!」

アーサー「そんな!あいつら、部屋の電子ロックをどうやって解除したんだ!?」

デュランダル「………」

デンゼル「ティターンズの艦へ!こちらは月面駐留軍所属のデンゼル・ハマー大尉だ!」

デンゼル「状況は不明であるが、この場での戦闘は得策ではない!直ちに停戦を!」

エマ「グローリー・スター!?MIAになったはずの彼らがなぜあの艦に!?」

ジェリド「エゥーゴに丸め込まれたんだろうぜ。連中もスペースノイドであるのは変わりないからな」

カクリコン「要するに、懐柔されて連中の手先になったってわけか」

ジャマイカン「…こちらはティターンズのジャマイカン・ダニンガン少佐だ」

ジャマイカン「デンゼル大尉、貴様のしている事は越権行為であり、我々の任務の妨害に当たる」

トビー「はあ!?何言ってんだ、あのヒョーロク玉は!」

ジャマイカン「これ以上、我々の邪魔するのなら、利敵行為とみなし実力で排除する!」

デンゼル「待ってください、少佐!我々はしかすると異世界に跳ばされたのかも知れないのです!」

タリア「異世界…!?彼らは何を言っているの…!」

アーサー「た、確かに、そう考えればさっきのチグハグな尋問も全て納得出来るけれど…」

デュランダル「………」

デンゼル「自分としても詳しい状況は不明ですが、そうとしか考え…」

ジェリド「何が異世界だ…!裏切りをやるんなら、もう少し上手い言い訳を考えな!」

セツコ「う、撃ってきた!?」

トビー「駄目だ、チーフ!ティターンズの連中、ハナっからこっちの話を聞く気がねえ!」

デンゼル「………」

セツコ「どうします、チーフ!?このままではティターンズとエゥーゴに挟撃される事になります!」

トビー「くそっ!こうなったら相手がティターンズだろうとやるしかねえ!」

デンゼル「待て、トビー!」

トビー「チーフ!あいつら、俺達を撃ったんだぞ!」

トビー「それでも連邦の軍人だから、エゥーゴの味方は出来ねえって言うのかよ!?」

デンゼル「その通りだ」

トビー「くそっ!ガチガチの石頭め!チタン合金に頭ぶつけちまえ!」

セツコ「では、ティターンズに協力してエゥーゴと戦えと…!?」

デンゼル「いや…俺達は投降した身だ」

デンゼル「ここは、あのミネルバに味方するぞ!」

セツコ「え…?」

トビー「了解でごさいます、チーフ!トビー・ワトソン中尉、ミネルバの捕虜として自衛のために戦います!」

デンゼル「どうだ、トビー?俺の石頭ぶりはなかなかのものだろ」

トビー「そいつはもう!豆腐も脱帽ものですよ!」

デンゼル「後々の面倒は俺が引き受ける!だが、コックピットは狙うなよ!」

セツコ「りょ、了解です!」

メイリン「艦長!アンノウン3機はこちらに協力して、ブラックを迎撃する模様です!」

タリア「どうやら、彼らはあのブラック、並びにホワイトを知っているようね…」

ブライト「どうなっている…!?ルテチウムの新型…我々に協力するというのか?」

クワトロ「艦長、詳しい事は不明だが…彼らの事情を考慮するに、その存在は敢えて無視してやるべきだろう」

ブライト「うむ…。とにかく、まずは戦闘を速やかに終わらせ、状況を確認すべきだな」

ブライト「各員へ!新型には手を出すな!ここはティターンズだけを相手しろ!」

ルナマリア「よくわからないけど、あっちのアンノウンは無視してれば、いいのよね?」

レイ「らしいな」

シン「レイはそれでいいと思うのか?」

レイ「艦長が判断した事だ。俺達はそれに従えばいい」

シン「ああ…」

クワトロ「奇妙なものだな。素性も知らない同士が言葉も交わさず、共闘するとは…」

カミーユ「…僕は、彼らは信じられると思います」

ロベルト「その根拠は?」

カミーユ「上手く言えませんが、そういう空気みたいなものを感じるんです」

アポリー「空気ね…。ニュータイプの勘って奴か」

カミーユ「…そういう言われ方、好きじゃないです」

クワトロ「そこまでだ、カミーユ。ここは戦場だぞ」

カミーユ「は、はい」

カミーユ「(でも、ティターンズの中にも信じられそうな人はいる。あのエマ・シーン中尉のような人なら…)」

エマ「状況もわからないまま、闇雲に戦闘を仕掛ける…。それも友軍の存在を無視して…」

エマ「この戦場、ティターンズを取り巻く状況そのものだわ…」


Kamille enters battle with Emma:

カミーユ「そのMk-IIに乗っているのは、エマ・シーン中尉か…!?」

エマ「カミーユ・ビダンなの!?」

カミーユ「エマ中尉!あんたのような人はティターンズにいてはいけない!」

カミーユ「あなただって見たはずだ!ティターンズがMk-IIを取り返すために俺のお袋を利用したのを!」

エマ「それは…」

カミーユ「あなたは、その時にティターンズがどういう集団かわかったはずだ!なのに…!」

エマ「それでも、私は…!」

(After the battle ends and Emma survives)

カミーユ「戦いをやめてください、エマ中尉!僕はあなたと戦いたくありません!」

エマ「カミーユ・ビダン…!」


Kamille enters battle with Jerid:

ジェリド「見つけたぜ、カミーユ!今日こそ叩き落としてやる!」

カミーユ「ジェリド中尉か!」

ジェリド「お前にはグリプスでMk-IIを奪われた時からの借りがある!その前の空港の件も含めてな!」

カミーユ「ふざけるな!人のお袋を殺しておいて何を言う!」

ジェリド「あれは任務だった!やりたくてやったわけじゃない!」

ジェリド「だが、お前は叩く!俺のプライドに懸けてな!」

カミーユ「そんなものにっ!!」


Bright enters battle with Jamaican:

ブライト「戦闘を中止しろ!状況を確認する事が先決だ!」

ジャマイカン「油断させておいて仕掛けるか…!そんな口車に乗り程、甘くはないわ!」

ブライト「自分の狭い常識内で判断し、独善により他者を見下す…!ティターンズの害悪そのものか!」


The Glory Star enters battle with Emma:

エマ「わかっているのですか!?あなた方のしている事は重大な軍規違反なのですよ!」

トビー「待てよ、エマ中尉!じゃあ、友軍ごと敵を攻撃するのは正しい軍人の在り方なのかい?」

エマ「それは…」

デンゼル「エマ中尉、俺達の最優先事項は状況を確認する事だ。戦闘をしている場合じゃあない」

エマ「…ですが、攻撃命令は下されています」

セツコ「(あの人…心の中では疑問を持っていても命令に従おうとしている…)」

セツコ「(これが…軍人なんだ…)」

デンゼル「…仕方ない、中尉。こちらとしても、このバルゴラを失うわけにはいかない」

デンゼル「あくまで自衛としてグローリー・スターは君と戦う…!」


The Glory Star enters battle with Jerid:

ジェリド「グローリー・スター!ティターンズの実力をその身で味わえ!」

トビー「ジェリドちゃんよ!地球育ちのお坊ちゃんがデカい顔出来る程、宇宙は甘くないぜ!」

セツコ「くうっ…!慣性モーメントの制御がうまく行かない…!」

デンゼル「少尉、落ち着いて戦え!上も下も無い宇宙では、焦りは自滅を招くだけだ!」

セツコ「了解です!彼らがティターンズなら自分はグローリー・スターです!」

セツコ「このバルゴラのためにも戦ってみせます!」


The Glory Star enters battle with Kacricon:

カクリコン「行くぜ、グローリー・スター!お前達を撃墜して、その不恰好な新型を星屑に変えてやる!」

トビー「シャレたつもりだろうが、ちょいとセンスが親父っぽいぜ、中尉!」

デンゼル「バルゴラは俺達の誇りだ。傷つけさせはしない!」

デンゼル「やるぞ、少尉!GSコンバットアクションをティターンズに披露してやれ!」

セツコ「了解です!自分もグローリー・スターとして、やってみせます!」


The Glory Star enters battle with Jamaican:

ジャマイカン「一般兵の分際でティターンズに逆らう事の愚かさを思い知らせてやるぞ!」

セツコ「そんな…同じ連邦軍の一員だと言うのに…!」

デンゼル「それがティターンズだ。正義も力も全て自分達の下にあると思っている」

トビー「こっちは正当防衛だ!相手がティターンズもやらせてもらうぜ!」

デンゼル「やり過ぎるなよ、トビー。俺達はあくまで自衛のために戦っているんだからな」


Your side enters battle with Lila:

ライラ「お坊ちゃんのお守り役でアレキサンドリアに乗り込んだけど、少しは楽しめそうだね」

ライラ「見てなよ、ジェリド!宇宙での戦い方ってやつを見せてやるよ!」


Emma defeated:

エマ「戦闘続行不能…!エマ機、離脱します!」

ジャマイカン「待て、エマ中尉!まだMk-IIは戦えるはずだ!敵前逃亡許さんぞ!」

エマ「(人間を駒としとか見ていない…。これがティターンズ…。そして、私は…)」

ジャマイカン「おのれ!帰還後、中尉は厳罰に処す!!」

カミーユ「エマ中尉…無事に離脱出来ただろうか…」


Jerid defeated:

ジェリド「き、貴様あぁぁ!この屈辱、忘れんぞ!」


Kacricon defeated:

カクリコン「くっ、この場は、退くしかないか…」


Lila defeated:

ライラ「そうまで好き勝手を許すとは…!後退するよ!」


Event: Jamaican reduced below 10000 HP, with Emma defeated:

ジャマイカン「い、いかん!バスク大佐からお預かりしたアレキサンドリアを失うわけには!」

ジャマイカン「後退だ!残っている機体は本艦の退路確保を」

ブライト「退いたか…。さすがに、この状況では艦を失う事は避けるだろうな」

トーレス「艦長、こちらにティターンズの機体が接近しています!」

エマ「………」

カミーユ「あの黒いMk-II、エマ中尉の…」

クワトロ「艦長、Mk-IIのパイロットは我々に投降する気のようだ」

ブライト「ああ。アーガマへの誘導は任せる」

クワトロ「了解した。…カミーユ、頼めるか?」

カミーユ「はい!」

ブライト「そして、問題はこの後か…」

See Event: Alexandria reduced below 10000 HP continued.


Event: Jamaican reduced below 10000 HP, with Emma still on the battlefield:

ジャマイカン「い、いかん!バスク大佐からお預かりしたアレキサンドリアを失うわけには!」

ジャマイカン「後退だ!残っている機体は本艦の退路確保を」

エマ「………」

カミーユ「あの黒いMk-II、エマ中尉の…」

クワトロ「艦長、Mk-IIのパイロットは我々に投降する気のようだ」

ブライト「ああ。アーガマへの誘導は任せる」

クワトロ「了解した。…カミーユ、頼めるか?」

カミーユ「はい!」

ブライト「そして、問題はこの後か…」


Event: Alexandria reduced below 10000 HP continued.

タリア「………」

ブライト「………」

トビー「何とも妙な三すくみだぜ」

セツコ「我々とエゥーゴは本来から敵同士…。だけど、この状況は彼らのほうがまだ身元が確かです」

デンゼル「どちらにしても、両方にツテのある俺達がこの場を仕切らにゃならんだろう」

トビー「頼むぜ、チーフ。イカしたMCを期待させてもらうからな」

デンゼル「…エゥーゴ並びにミネルバの責任者へ。自分は地球連邦軍…」

セツコ「待ってください、チーフ!バルゴラのセンサーに異常反応が!」

トビー「お、おい!こいつは月からすっ跳ばされた時と同じような状況だぞ!」

デンゼル「まさか!また俺達は…」

シン「消えた…!?あの3機、消えたぞ!」

カミーユ「これは…月の時と一緒だ…!」

クワトロ「そして、我々がティターンズの交戦中に遭遇した現象とも酷似している」

タリア「アンノウンやホワイトはあの現象で出現したとでも言うの…?」

デュランダル「艦長、ホワイトの艦に通信回線を開いてくれ」

タリア「議長…!自らコンタクトを取られるのですか?」

デュランダル「ああ…。もし彼らが異世界からの来訪者だとしたら、この接触は重大な意味を持つ事になる」

カガリ「異世界からの来訪者…」

アレックス「俺達の世界に…何が起きているんだ…?」

クワトロ「………」

カミーユ「…この胸騒ぎは……」


~ミネルバ 格納庫~

タリア「議長、本当にあのアンオウンの艦に行くのですか?」

デュランダル「向こうに不利な状況である以上、こちら側が誠意を見せねば警戒は解けんよ」

タリア「だからと言って、議長自らが乗り込む事は…」

デュランダル「そのために護衛もつけている。頼むぞ、レイ」

レイ「了解です」

カガリ「…そうやって、彼らの戦力をザフトに取り込むつもりか?」

デュランダル「どういう意味でしょうか、代表?」

カガリ「言葉通りに取ってくれて結構だ」

デュランダル「代表もご覧の通り、我々の望みも空しく、また新たな戦いが始まろうとしています」

デュランダル「新たな局面を迎えようとする世界のために、力の在処を明らかにしておきたいと考える事は、当然だと思いますが」

カガリ「…力か…。争いが無くならぬから力が必要だと仰ったな、議長は」

デュランダル「ええ…」

カガリ「だが、アーモリーワンの事はどうお考えになる!?」

カガリ「あのたった3機の新型モビルスーツのために貴国が被った、あの被害の事は…!加えて議長は、また新たな力を求めている!」

デュランダル「だから、力など持つべきではないのだと?」

カガリ「そもそも、なぜ必要なのだ!?そんなものが!今さら!」

カガリ「我々は誓ったはずだ!もう悲劇は繰り返させない!互いに手を取って歩む道を選ぶと」

シン「さすが綺麗事はアスハのお家芸だな!」

カガリ「な…!」

シン「………」

ヴィーノ「お、おい…まずいって、シン…!」

ルナマリア「そうよ…!あの人、オーブの現代表なのよ…!」

シン「………」

レイ「シン…」

カガリ「………」

デュランダル「申し訳ない、姫。彼はオーブからの移住者なので…」

デュランダル「よもや、あんな事を言うとは思いもしなかったのですが…」

カガリ「では、彼は…」

デュランダル「はい…オーブが落ちた日に家族を失い、プラントに身を寄せたのです」

カガリ「………」

アレックス「カガリ…疲れたろう?まずは身体を休めよう」

カガリ「あ、ああ…」

デュランダル「アレックス君…姫の事は頼むよ」

アレックス「はい」

デュランダル「浮かない顔をしているな…。そんな事では姫も不安がる事になる」

アレックス「え…」

デュランダル「謎の部隊ボギーワン…そして、異世界からの来訪者…。真実はどこにあるのだろうね?」

アレックス「………」

デュランダル「あのアンノウンに接触すれば、その一端に触れるぐらいは出来るだろう」

デュランダル「もっとも、彼らが偽りのない姿えお私にさらしてくれればの話だがね」

アレックス「議長…」

デュランダル「例えば、名前…。それはその存在を示すものだ」

デュランダル「それを偽るようであれば、その存在そのものも偽りという事になるのかな。アレックス…いや…」

デュランダル「アスラン・ザラ君」

アレックス「…!」

(Scenario 3 end)


Scenario 3 save data summary:

新たに転移してきたエゥーゴとティターンズの戦いに巻き込まれるミネルバ。戦いの最中、グローリー・スターは、再びねじれに飲み込まれるのであった。